ブリンケン氏がイラク首相と会談、シリアの将来やISILとの戦いについて話し合う |ニュース

バシャール・アル・アサド政権崩壊後、米国務長官が中東を訪問。

米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、バグダッドを予告なしに訪問し、隣国シリアの将来について協議するため、イラクのムハンマド・シーア​​・アル・スダニ首相と会談した。

ブリンケン氏は金曜日、シリアのバシャール・アル・アサド大統領政権崩壊後の中東歴訪の最終目的地として、イラクの首都にある米国大使館を訪れた。

ブリンケンとアル・スダーニは、「シリアがアサド独裁政権から願わくば民主主義国家へ移行する中で、当然のことながらシリアのすべての少数派を保護する形でそうするという、地域内外の非常に多くの国が有罪判決を受けていること」について議論した。ブリンケン氏は、包括的で無宗派の政府を生み出す」と述べ、シリアが「テロの拠点」になるべきではないと付け加えた。

ブリンケン氏は、「今はイラクにとって、自らの主権だけでなく、今後の安定、安全、成功を強化する時期でもあると思う」と述べた。

「米国(と)イラクは協力して、ダーイッシュが数年前に創設した領土カリフ制を奪うことに多大な成功を収めた。」

「シリアではISIS(ISIL)、つまりダーイッシュが存在し続けているため、イラクほどその重要性を知っている人はいない。我々はダーイッシュが再び台頭しないよう断固として決意している」と同氏は述べた。

シリアでアル・アサドを打倒したハヤト・タハリール・アル・シャーム率いる反政府勢力は、アルカイダとISILを否定し、イラクでは野心はないと述べた。

混乱が国境を越えて波及する可能性があるとのバグダッドの懸念にもかかわらず、反政府勢力が先週末に進軍し最終的にダマスカスを制圧する中、イラクはシーア派反政府勢力のシリア介入を認めないことを選択した。

ガザ停戦交渉

ブリンケン氏はトルキエ滞在後バグダッドに到着し、そこでもISILの復活に対抗することが「必須」であると強調した。

同氏はレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と面会し、ブリンケン・トルキエがシリアでのISILとの戦いで米国と同盟を結んでいるクルド人戦闘員に対する作戦にもかかわらず、ISILとの戦いを緩めることはないと断言した。

エルドアン大統領は、「トルキエはダーイシュとの戦いでいかなる弱みも決して許さない」と述べ、国家安全保障への脅威とみなすグループに対する政府の追及を緩めないと約束した。

一方、ハカン・フィダン外相はブリンケン・トルキエに対し、「できるだけ早く」シリアの安定を確保し、ISIL戦闘員がそこに足がかりを築くのを阻止することに尽力していると述べた。

ブリンケン氏はまた、ガザ地区での停戦に向けた進展の「心強い兆候」が見られると述べ、トルキエに対し、パレスチナ自治政府ハマスに合意案の受け入れを促すために影響力を行使するよう求めた。

「私たちはガザについて話し合い、停戦を実現する機会についても話し合いました。そして、ここ数週間で我々が目にしたのは、それが可能であるという、より心強い兆候だ」とブリンケン氏は語った。

「私たちは最終的にこの事態を終わらせるために、ハマスが可能な合意に『イエス』と言うことが不可欠であると話し合った」と述べた。

ガザ保健省によると、2023年10月7日に始まったイスラエルのガザ戦争では、4万4875人以上のパレスチナ人が死亡、10万6454人以上が負傷した。

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