悪魔を槍で突き刺す聖書の人物ソロモン王を描いた5世紀のお守りがトルコで発見

トルコの考古学者らは、悪魔との戦いにおける聖書の人物を描いた古代のお守りを発見したと発表した。

この珍しい遺物は、カラビュク近郊の古代都市ハドリアノポリスで進行中の発掘プロジェクト中に発見され、5世紀のものと推定される。

ハドリアノポリスは、ローマ帝国やビザンチン帝国時代など、歴史のさまざまな時期に定住地として使用されました。 2003 年から発掘と修復作業が行われており、十数の建物が発見され、 複数の巨大なモザイク 長年にわたって発見されました。

ある資料によると、このペンダントは青銅製でソロモン王を表しているという。 トルコのカラビュク大学が発表したニュースリリース。同大学の准教授エルシン・チェリクバシュ博士によると、古代の支配者は馬に乗り、槍を持って悪魔を倒す姿が見られるという。ソロモンはユダヤ教、カトリック、イスラム教など複数の宗教に登場します。

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トルコのハドリアノポリスで発掘されたお守り。

カラビュク大学


「このネックレスに預言者ソロモンが描かれていることは私たちを驚かせ、アナトリア考古学にとってこの遺物の重要性を明らかにしました」とチェリクバス氏は語った。アナトリアはトルコの地域です。

お守りの片面には「私たちの主は悪を打ち破った」という言葉が書かれ、もう片面には聖書に登場する4人の天使、アズライユ、ガブリエル、ミカエル、イスラエルの名前が書かれています。ペンダントは魔除けや危険から身を守るお守りとして使われていたのでしょうが、 チェリクバス氏はLiveScienceに語った

チェリクバシュ氏は、このお守りはこの都市の軍事的な性質に関連していると付け加え、以前の発掘調査でハドリアノポリスに「騎兵部隊の存在が確認された」と指摘した。チェリクバシュ氏によると、この種のペンダントはトルコで発見されたのは初めてだが、同様のペンダントはかつてエルサレムでも発見されていたという。

「これら二つの遠く離れた地理に同様の作品が存在するということは、ハドリアノポリスが古代において重要な宗教の中心地であったことを示している」とチェリクバシュ氏は語った。