2024年10月1日にパリのフランス国民議会での一般政策声明を控えたフランスのミシェル・バルニエ首相(C)。バルニエ氏は右翼の元EU離脱交渉担当者で、安定をもたらすべく3週間前にフランス大統領によって任命されたこの夏の解散総選挙の結果、ハングパーラメントによって政治的混乱が生じた後。
アラン・ジョカール | AFP |ゲッティイメージズ
フランスの議員らは水曜日、脆弱なミシェル・バルニエ政権に対して提出された不信任案について討論し、採決する予定だ。
国会はソーシャルメディアへの投稿で、野党左翼ブロックと極右政党・国民集会が提出したこの動議は午後4時頃に審議されると述べた。
いずれかの法案が議会で承認された場合、政府は辞任しなければならない。
これは、フランスのバルニエ首相が月曜日、憲法上の特別な権限を行使することで、議会の承認を得ることなく、激しい議論のあった予算案を強行採決することを選択したことを受けたものである。
左派と右派は現中道右派政府を打倒するために連携できると広く期待されている。
ベレンベルクの首席エコノミスト、ホルガー・シュミーディング氏は先週、「バルニエ氏はマリーヌ・ルペン氏の右翼ラセンブルメント・ナショナル(国民集会)のなすがままだ。統一左派と協力して不信任投票でバルニエ氏を倒す可能性がある」と警告した。
フランスの赤字削減に向けた600億ユーロ(631億6000万ドル)の増税と歳出削減を骨子とする予算案を巡る妥協の試みは先週末に行き詰まった。
政権が倒れた場合、次に何が起こるかは不透明だ。新たな議会選挙は、今年フランスのエマニュエル・マクロン大統領が呼びかけた前回の一斉投票から12か月後となる来年6月まで実施できない。
マクロン氏はまた、新しい首相を任命する必要があるが、これは現在の議会の分裂した性質を考慮すると、政治的に責任のある任務である。
水曜日の投票確定後、フランスのCAC40指数は0.57%上昇し、ユーロは対米ドルで0.3%上昇した。フランス国債利回りはほとんど変わらず。
それでもエコノミストらは、差し迫った政情不安がフランスの資産にとって悪いニュースをもたらす可能性があると指摘しており、不確実性のせいでフランスの借り入れコストはすでにドイツを上回り12年ぶりの高水準に達し、ギリシャと同水準にある。
– CNBC の Holly Ellyatt がこの記事に寄稿しました。