パレスチナの諸団体はシリアのアル・アサド大統領の追放にどう反応したのか? |シリアの戦争ニュース

パレスチナ各派は、バシャール・アル・アサド前大統領の追放後、主にシリア国民への支持を表明しているが、新当局がパレスチナの大義を支援することを期待しているとも述べている。

日曜日の早朝、ダマスカスに日が暮れると、反政府勢力が電撃攻撃から2週間も経たないうちにシリアの首都に侵攻し、シリア国民は劇的に変化した国を目の当たりにした。

パレスチナ各派は過去13年間、シリア戦争の反対側を支援してきた。数十万人のパレスチナ難民が暮らすシリアは、アラブ・イスラエル紛争において大きな役割を果たしてきた。

ここ数日間、パレスチナの主要団体がアル・アサド政権崩壊に対してどのように反応したかは次のとおりだ。

パレスチナ自治政府 (PA)

PAが運営するパレスチナ国家は日曜日、「シリア国民の安全と安定を保証し、彼らの成果を維持する形で、彼らの意志と政治的選択を尊重する」と支持していると述べた。

パレスチナ大統領府は声明で、「兄弟的なシリア国民の継続的な進歩と繁栄を願い、シリア・アラブ共和国の統一、主権、領土一体性を尊重し、その安全と安定を維持する必要性」を確認すると付け加えた。

大統領府は、政党はシリア国民の利益を優先し、パレスチナ人の「自由と独立に向けた大義」を支持すべきだと強調した。

ハマス

ハマスは月曜日、シリア国民が「自由と正義への願望」を達成したことに祝意を表した。

パレスチナ団体は声明で「私たちはシリアの偉大な人々を強く支持し、シリア国民の意志、独立、政治的選択を尊重する」と述べた。

また、シリア国民に団結して「過去の傷を乗り越えて立ち上がる」よう呼び掛け、イスラエルによるシリアに対する「残忍な侵略」を非難した。

ハマスは、シリアが「パレスチナ人民支援における歴史的かつ極めて重要な役割」を継続することを望んでいると付け加えた。

ハマスはダマスカス政府を支援したイランとの同盟にもかかわらず、危機の初期に​​アル・アサドに対する反乱を支持した。パレスチナ人グループの立場により、テヘランやレバノンのヒズボラとの関係は冷え込んだが、シリアをめぐる意見の相違にもかかわらず、最終的に同盟は復活した。

パレスチナ・イスラム聖戦 (PIJ)

ハマスやイランと同盟を組むパレスチナ派は、最近の事態は「兄弟的なシリア国民の選択」に関わるシリア問題だと述べた。

「イスラム聖戦は、これまでと同様、シリアがパレスチナ人民とその大義の真の支援者であり支援者であり続けることを望んでいる」とPIJ代表のジアド・アル・ナハラ氏は声明で述べた。

これまでシリア政府への支持を表明してきた左翼グループは、反政府派戦闘員がダマスカスを占領した後の最初の公式声明でアル・アサド政権の崩壊には言及しなかった。

その代わりに、PFLPはシリアに対する進行中のイスラエル攻撃を非難することに重点を置いた。

同団体は、「シリア領土に対するシオニストの侵略には危険な側面があり、これに立ち向かうには団結が必要だ」と述べた。

さらに「戦線は、敵シオニストのシリアに対する空爆とシリア領土への侵攻は、地域の人々と国家に対する侵略の危険なエスカレーションに相当すると強調する」と付け加えた。

「敵はシリア国内の変化の段階を利用して、シリアとその国民に対する侵略という新たな目標を達成しようとしている。」

ダマスカスのパレスチナ国家軍とイスラム軍

パレスチナのいくつかの派閥を含む連合は、アル・アサド大統領の打倒はシリア国内の出来事だと説明した。

「ダマスカスのパレスチナ国家軍とイスラム軍は、自由、正義、民主主義、差別のない平等な市民権の枠組みの中で、シリア国民が自らの将来を決定し、統一された完全主権国家を構築する権利を心から期待している」と連合は述べた。

さらに、「パレスチナ人民に対する兄弟的義務と国家的義務を果たし続けるシリア」を期待しているとも付け加えた。

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