中国政府は米国に対し、台湾海峡の「平和と安定を損なう」「危険な動き」を止めるよう求めている。
米政府が台湾への軍事援助と販売の拡大を発表したことを受け、中国は米国に対し「火遊び」をしていると警告した。
中国外務省は日曜日の声明で、米国に対し「台湾海峡の平和と安定を損なう危険な動き」を止めるよう求めた。
近年、台湾に対する政治的・軍事的圧力を強めている中国は、中国が領土の一部であると主張する台湾への武器派遣と援助を停止するよう米国に繰り返し要求している。
米国は台湾を外交的に正式に承認していないが、台湾は自治領の島の戦略的同盟国であり、最大の武器供給国である。
金曜日、ホワイトハウスは、退任するバイデン政権が台湾への最大5億7,130万ドルの防衛支援を承認したと発表した。ホワイトハウスの声明では支援策の詳細は明らかにされていないが、5億6,700万ドルの支援が発表されてから3カ月も経たないうちに発表された。
中国外務省は「この動きは中国の主権と安全保障上の利益を著しく侵害する」と述べ、「この行動に断固として反対する」と付け加えた。中国は「できるだけ早い機会に米国に厳正な申し入れを行った」と付け加えた。
中国の台湾事務弁公室は、米国のこうした行動は「台湾の独立」を支持しないという「指導者の真剣な公約に反する」と述べた。
国営放送CCTVによると、中国事務所の朱鳳蓮報道官は「米国が台湾への武器供与を直ちに中止し、台湾問題に細心の注意を払って対処することを要求する」と述べた。
10月、米国は先進地対空ミサイル防衛システムの初納入を含む台湾への20億ドルの武器売却を承認し、中国の批判と台湾周辺での陸軍による戦争訓練を招いた。
台湾は今月初め、中国に対し、平和と安定を損ない、国際海運と貿易を混乱させるとして、近隣海域で継続中の軍事活動を中止するよう要求した。
ドナルド・トランプ次期米大統領は、大統領任期中に中国が侵略した場合、台湾を防衛するつもりはないと述べた。トランプ大統領はまた、台湾は中国との関係を保険に例えて、米国に中国を防衛する費用を支払うべきだと述べた。