シリア当局者らは、バッシャール・アル・アサド政権を打倒したグループの一部であるシリア軍兵士14人が、追放された独裁者の支持者らとの衝突で死亡したと発表した。
シリア内務省によると、さらにシリア北西部で待ち伏せ攻撃を受け、ハヤット・タハリール・アル・シャーム(HTS)の治安部隊隊員10人も負傷した。
彼らは捕虜に対して処刑命令を出した容疑で元アサド政権高官を逮捕しようとしていた。
アサド政権崩壊以来、数十人のシリア人が復讐行為で殺害されており、その多くはアサド大統領が属するイスラム教シーア派の分派である少数派アラウィ派コミュニティの出身だ。
国営メディアによると、首都ダマスカスでは水曜日、アラウィー派の抗議デモ参加者とスンニ派の反対デモ参加者が衝突し、ホムス市でも同様のデモが外出禁止令を発動した。
報道によると、外出禁止令は現地時間の水曜夜6時から木曜朝8時(英国時間午後3時から午前5時)まで一晩実施される予定だという。
外出禁止令の発動につながった最近の騒乱の程度は現時点では明らかではない。
シリアの新たな事実上の支配者であるHTSグループはロイターのコメント要請に応じなかった。
このグループの指導者アハメド・アル・シャラー(以前はアブー・モハメッド・アル・ジョラーニという名で知られていた)は、シリアの多くのグループを団結させ、あらゆる背景や信仰への寛容を促進する政府を率いることを約束した。
昨日、彼は数人の反政府勢力指導者がグループを解散し、シリア国防省の管轄下に置くことに同意した会議に出席した。
しかし、クリスマスツリーに火が放たれた後に抗議活動が起きた首都ダマスカスを含め、全国で不安が広がっている。
クルド人主導の戦闘員が親トルコ反政府勢力と衝突
一方、シリア人権監視団も水曜日、米国の支援を受けるクルド人主導のシリア民主軍(SDF)による作戦中にアレッポ東方で親トルコ戦闘員12人が死亡したと発表した。
火曜日、SDFは、トルコの支援を受けたシリア国民軍(SNA)に対し、シリア北部国境付近で以前支配していた地域を取り戻すため、新たな反撃を開始したと発表した。
今月初めのアサド政権崩壊以来、SDFとSNAの衝突は激化しており、シリア人権監視団は双方から数十人が死亡したと発表している。
しかし、トルコのタイイップ・エルドアン大統領は、シリア北部地域で依然として活動しているクルド人支援の組織を脅迫した。
エルドアン大統領、クルド人グループを「葬る」と脅す
トルコ政府は、今月初めのアサド政権崩壊以来、クルド人民兵組織YPGの解散を主張してきた。
エルドアン大統領は本日議会で、「分離主義者の殺人犯たちは武器に別れを告げるか、武器とともにシリアの土地に埋葬されるだろう」と述べた。
さらに「我々とクルド人の兄弟の間に血の壁を築こうとするテロ組織を撲滅する」と付け加えた。
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トルコは、米国と同盟関係にあるSDFの主要構成要素であるクルド人民兵組織YPGを、非合法化されたクルディスタン労働者党(PKK)民兵組織の延長とみなしている。
PKKはトルコ、米国、EUによってテロ組織に指定されており、1984年以来トルコ国家に対して反乱を行っている。
2021年時点で約10万人の隊員がいると推定されるSDFは、火曜日に解散してシリア国防省の管轄下に置かれることに同意したグループの一つではない。