スペインは昨年、不規則なルートで到着した移民・難民6万3970人を受け入れ、その中にはカナリア諸島の4万6843人が含まれていた。
同国内務省は、2024年に少なくとも4万6843人が、ますます危険になっている大西洋移民ルートを通ってスペインのカナリア諸島に到達したと発表した。
欧州の国は昨年、不規則なルートで到着した移民を6万3,970人受け入れたが、これは大西洋諸島の大半が2023年の5万6,852人から増加したと同省が木曜日に発表した。
EU国境局フロンテックスは、2024年1月から11月までのEUへの不規則な入国者数は全体で40%減少したが、大西洋ルートではマリ、セネガル、モロッコからの入国者が入国を試みたため19%増加したと指摘した。
サヘル地域での長年にわたる紛争、失業、農村地域への気候変動の影響などが、人々が横断を試みる理由の一つとなっている。
セネガル、ガンビア、モーリタニア、モロッコを出発地とする大西洋航路も世界で最も死者数が多い。
先週、モロッコ沖で西アフリカからカナリア諸島に向かうボートが転覆し、マリ人25人を含む少なくとも69人が死亡した。
NGOカミナンド・フロンテラスの先月の報告書によると、2024年1月1日から12月5日までに少なくとも1万457人の移民が海路でスペインに到達しようとして死亡または行方不明となった。
カミナンド・フロンテラス氏は、これは2023年から50パーセント増加し、2007年の集計開始以来最高の犠牲者数であると付け加え、その原因としては、壊れそうなボートの使用、危険な水域、救助のための資源の不足が挙げられている。
移民支援団体「ウォーキング・ボーダーズ」も、海での死亡者数の急増は、行動の欠如や恣意的な救助、移民の犯罪化が原因だと主張した。支援団体は欧州各国政府が「生命の権利よりも入国管理を優先している」と非難した。