[チューリヒ 2日 ロイター] – スイスの製薬会社ロシュは人員削減を計画しておらず、同社の事業は健全であるとトーマス・シネッカー最高経営責任者(CEO)が日曜のスイス紙に語った。
ロシュの株価は2022年4月に付けた最高値を大きく下回っており、CEOはがんなどの治療薬開発における最近の挫折を背景に、同社の人員計画について質問された。
シネッカー氏はNZZアム・ゾンタークとのインタビューで、会社が人員削減を計画しているかとの質問に対し、「従業員数は一定かわずかに増加している」と語った。
同氏は、ロシュの研究開発予算は安定しており、増加していないことにも言及しながら、「当社の事業は非常に健全であると確信を持って言える。また、成長にも問題はない」と述べた。
ロシュが計画している抗肥満薬がいつ市場に投入されるかとの質問に対し、シネッカー氏は2029年頃か、それより早くになる可能性があると述べた。
ロシュの最高経営責任者(CEO)は、特に最近のドイツ経済の苦境を踏まえ、来年のより広範な見通しについて言及し、欧州は依然として課題に直面していると述べた。
同氏は「米国ではある程度の経済成長がみられるが、現時点では中国の状況はより困難だ」と述べた。 「そしてヨーロッパでは、この状況から抜け出すまでにしばらく時間がかかるだろう。」
(執筆:デイブ・グラハム、編集:デビッド・ホームズ)