ラジオ司会者のアラン・ジョーンズ氏は以前、地元メディアが報じた強制わいせつ疑惑を否定した。
オーストラリアのベテラン放送局で元ラグビーコーチのアラン・ジョーンズ氏が、20年にわたる性犯罪容疑の捜査の末に逮捕されたと地元メディアが報じた。
83歳のジョーンズ氏は1980年代半ばからオーストラリアの放送界に定着しており、シドニーのラジオ局2GBと2UE、テレビネットワークのスカイニュースで影響力のある番組の司会を務めていた。
保守的な見解で知られるジョーンズ氏が最後にマイクの後ろに座ったのは昨年11月、2021年後半にスカイニュースを退社した後に加入したストリーミングニュースチャンネルADH TVで番組のプレゼンテーションを行っている際だった。
放送業界に入る前、ジョーンズ氏は教師として働いた後、政界に転向し、1970年代後半から80年代前半にかけて当時のオーストラリア首相マルコム・フレイザーのスピーチライター兼顧問を務めた。
1984年から1998年まで、ジョーンズはオーストラリア男子ラグビーユニオンチームのヘッドコーチを務め、チームを102試合中86勝に導き、その中にはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドに対する「グランドスラム」の勝利も含まれている。
ニューサウスウェールズ州警察は月曜日の声明で、児童虐待専門チームの刑事がシドニーダウンタウンのサーキュラーキー地区にある物件で83歳の男を逮捕したと発表した。
ニューサウスウェールズ州警察は、今回の逮捕は、2001年から2019年の間に起きた「わいせつ暴行と性的接触事件」の容疑を捜査するため、3月にストライキ部隊が設立されたことに続いて行われたと述べた。
警察は逮捕された男の名前を明らかにしていない。
ニューサウスウェールズ州警察本部長のカレン・ウェッブ氏は記者会見で、今回の逮捕は「非常に複雑で長期にわたる」捜査の結果だと述べた。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙がジョーンズ氏が立場を利用して若者を食い物にしたとする詳細な調査結果を発表した後、ジョーンズ氏は12月、わいせつ暴行と不適切な接触の申し立てを否定した。
当時の声明の中で、ジョーンズ氏の弁護士はこの疑惑を「スキャンダルであり、著しく攻撃的であり、ジョーンズ氏に対する深刻な中傷である」と述べた。