シリアの首都ダマスカスが日曜日に反政府勢力によって陥落し、大統領の終焉が告げられた。 バシャール・アル・アサド24年間にわたる統治が終わり、10年以上の内戦で荒廃したこの国に新たな章が始まる可能性を示唆している。要衝のホムスやアレッポを含む主要都市の迅速な占領により、ダマスカスとアサドの本拠地との間の重要なつながりが断たれ、その結果、彼は非公開の場所へ突然出発した。
アサド大統領の退陣により、すでに不安定をはらんでいた地域に権力の空白が生じ、国際的な反発が相次いでいる。世界中の指導者が、今後の展開について検討を続けています。
イラン、混乱の中で対話を呼びかけ
アサド大統領の堅固な同盟国であるイラン政府は団結と対話を呼びかけた。イラン外務省はシリアの主権の重要性を強調し、敵対行為の速やかな終結と国民和解に焦点を当てるよう求めた。同省は政治的解決への継続的な支持を誓約し、イランとシリアの長年にわたる絆へのコミットメントを再確認した。
イスラエル:イラン枢軸に対する勝利
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、アサド政権の失脚はイラン同盟への重大な打撃であると称賛した。同氏はヒズボラとイランの影響力を弱めるイスラエルの努力を称賛し、「我々はいかなる敵対勢力も我々の国境に定着することを許さない」と述べた。
バイデン氏、注意深く監視すると発言、トランプ氏「プーチン大統領はもうアサド氏を守っていない」
ジョー・バイデン米国大統領は状況の重大性を認め、地域パートナーとの協力を強調した。ホワイトハウスは声明で「バイデン大統領とそのチームはシリアでの異常事態を注意深く監視しており、地域パートナーと常に連絡を取り合っている」と述べた。
一方、ドナルド・トランプ次期大統領は、トゥルース・ソーシャルに特徴的に率直な投稿をし、「アサドは去った…プーチンはもう彼を守ることに興味がなかった」と宣言し、アサドの運命を他の世界的な紛争の中で弱体化したロシア国家と結び付けた。
ロシア:安定を重視
ロシア外務省はアサド氏の離脱を認めたが、同氏の離脱促進には距離を置いた。ロシア政府はシリアの軍事基地が引き続き安全であることを保証し、すべての派閥の自制を主張した。声明には「ロシアはすべての反政府勢力と連絡を取り、冷静さを求めている」と書かれている。
地域大国が反応
中東諸国はさまざまな反応を示した。イラク当局者らは不干渉の重要性を強調する一方、カタールは政治移行に関する国連の2015年決議に沿った平和の呼びかけを改めて表明した。一方、サウジアラビアは、すべての地域関係者と連絡を取り合っており、国の混乱を避けるために可能な限りのことを行う決意であるとサウジ当局者がロイターに語った。
トルコ:慎重を求める
トルコのハカン・フィダン外相は領土保全の重要性を強調し、復讐主導の政策に対して警告した。同氏は「新生シリアが近隣諸国に脅威となるべきではない」と述べ、反政府勢力間の団結とテロリストによる搾取に対する警戒の必要性を強調した。