ロシア、野党指導者故アレクセイ・ナワリヌイ氏の代理を務めた弁護士を投獄

ロシア野党指導者故アレクセイ・ナワリヌイ氏の代理を務めた弁護士3人が、「過激派組織」に参加した罪で最長5年半の懲役刑を言い渡された。

ワディム・コブゼフ氏、イーゴリ・セルグニン氏、アレクセイ・リプツェル氏は、昨年2月に北極圏の刑務所コロニーで急死し、投獄されているクレムリン批判者に対するロシア当局の圧力が強化され、2023年10月に逮捕された。

彼らはモスクワ東の町ペトゥシキで非公開で裁判にかけられ、ナワリヌイ氏と同僚の間のメッセージを中継するために「地位を利用した」として告発された。

ナワリヌイ氏は、この事件はソ連時代と全く同じであり、「ロシアの法治国家」の表れであると非難した。

独立系報道によると、イーゴリ・セルグニン氏は3人のうち容疑を認めた唯一の人物で、懲役3年半という軽い刑が言い渡されたという。

アレクセイ・リプツェルは流刑地で5年間の懲役、ワディム・コブゼフには5年半の懲役が言い渡された。

コブゼフ氏の弁護士アンドレイ・グリブツォフ氏は、彼らに対する証拠は違法なプライバシー侵害に相当すると述べた。

「流刑地における弁護士と依頼者の会談を盗聴することは原則として認められていない。法律で直接禁止されている」と同氏はBBCロシア語に語った。

3人の弁護士はポクロフの流刑地近くで裁判にかけられた。ナワリヌイ氏は、ロシアの指導者ウラジーミル・プーチン氏のせいで神経剤による攻撃を生き延び、2021年1月にロシアに帰国した際に最初に送られていた。

クレムリンはこの主張を否定し、ナワリヌイ氏は亡くなるまで北極圏の北、モスクワの北東1,900キロメートル(1,200マイル)にあるロシアの流刑地に留まった。

プーチン大統領の未亡人ユリア・ナヴァルナヤさんはプーチン大統領の死を非難したが、当局はそれを「突然死症候群」によるものだと断定した。

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