マスード・ペゼシキアン大統領のモスクワ訪問中に発表された動きで、ロシアとイランはより緊密な軍事協力に合意した。
両国は防衛から技術、エネルギー、貿易まで幅広い分野をカバーする20年間の「戦略的パートナーシップ」条約に署名した。
西側情報機関によると、イランはすでにロシアに無人機と弾道ミサイルを供給している。
ロシアは2022年2月に本格的なウクライナ侵攻を開始して以来、中国や北朝鮮とともにイランとの緊密な関係を築いてきた。
この条約では、ロシアとイランは軍事的・安全保障上の脅威に対処するために協議し協力すること、また自国の領土内外での合同軍事演習に参加することを約束した。
また、相手側を脅かす行為に自国の領土を使用しないことにも同意した。
イランのペゼシキアン大統領は、協定の署名はロシアとイランの関係が新たな章に入ることを意味すると述べた。
エネルギー分野での協力が強化されれば、両国間の貿易は大幅に強化される可能性がある。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、イラン側との共同記者会見で、同国がイランに新たな原子力発電所を建設することを検討していると述べた。
モスクワはまた、余剰ガスの一部をテヘランに売却しようとしている。ウクライナ戦争の勃発以来、EUはロシアからのガス輸入を大幅に削減しており、ロシア政府は新規顧客の獲得に拍車をかけている。
インタファクス通信は金曜日、ロシアのセルゲイ・ツィビレフ・エネルギー大臣の話として、両国が交渉中のロシアからイランへの計画ガスパイプラインが実現すればアゼルバイジャン領土を通って敷設されると報じた。
プーチン大統領は、ロシアは最終的に年間最大550億立方メートルのガスをイランに供給する可能性があると述べた。