[ロイター] – ウォール街の巨人シティグループは月曜日、リテール銀行上場の準備を進める中で、メキシコにおけるバナメックスの機関銀行事業からの分離を完了したと発表した。
グループ・フィナンシエロ・シティ・メキシコをグループ・フィナンシエロ・バナメックスから分割する動きは、シティのジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)の下での抜本的な見直しの一環で、同行の業績向上を目指して広大な組織を簡素化することを目的としている。
ニューヨークに本拠を置く銀行はバナメックスの新規株式公開計画に引き続き取り組んでおり、そのタイミングは規制当局の承認と市場状況次第だとシティは述べた。
「この分離は、私たちの簡素化における重要なマイルストーンを表しています」とフレイザー氏は述べた。 「今後はバナメックスのIPOに向けて準備を進めていきます。」
ロイター通信によると、シティはバナメックス部門の株式上場を検討しており、おそらくメキシコシティとニューヨークでの上場を検討しているとのこと。
同銀行は以前、メキシコ国内に約2,000万人の顧客に対応し、1,300の支店ネットワークを持つバナメックス部門を2025年に上場する計画だと述べていた。
シティは昨年、バナメックスをメキシコの富豪、ドイツ・ラレア傘下の複合企業グルポ・メキシコに70億ドルで売却する合意に近づいていた。
しかし、複合企業とメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領との間の緊張により、双方は取引を断念し、代わりにシティがIPOを追求することを決定した。
シティ・メキシコは国内で「重要な」存在感を維持し、約3,000人の従業員からなるチームで同行の機関顧客にサービスを提供し続ける。
同銀行は、アジア、欧州、中東、メキシコの14市場で事業から撤退する意向を発表して以来、9市場で消費者銀行部門を閉鎖したと発表した。シティは現在、ポーランドで売却手続きを進めている。
シティは、以前に発表した中国と韓国の消費者向け事業の縮小と、ロシアでの全体的なプレゼンスもほぼ完了したと述べた。
(バンガロールにてアラス・カンナギ・バジルによる報告、ニューヨークにてタチアナ・バウツァーによる編集)